中国の Xiaomi(シャオミ、小米) より、同社のフラッグシップモデル「Miシリーズ」の最新モデル『Xiaomi Mi 9』が発売されます。
Mi 9は、クアルコムの新型高性能チップセット「Snapdragon 855」を搭載した世界初のスマートホンとなっています。ディスプレイにしずく型ノッチ画面を採用し、4800万画素ソニーIMX586のメインカメラを加えたトリプルレンズ構成の高性能カメラ機能を搭載しています。
このMiシリーズは、最高技術を詰め込んでいるにも関わらず、他社の同スペックのモデルに比べ、価格が抑え目なことから人気のシリーズです。
Xiaomi Mi 9 スペック
【 Xiaomi Mi 9 仕様 】
OS | MIUI 10 Android 9 ベース |
---|---|
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 6GB / 8GB / 12GB |
ROM | 128GB / 256GB |
ディスプレイ | 6.39 インチ 2340×1080 pixels AMOLED |
カメラ | フロント:20 MP リア: 48MP + 12MP + 16MP |
Bluetooth | 5.0 |
Wifi | 802.11ax-ready, ac Wave 2, a/b/g/n |
バッテリー | 3,300 mAh |
対応バンド | 3G: WCDMA B1/B2/B4/B5/B8 TD-SCDMA B34/B39 4G: TD-LTE B34/B38/B39/B40/B41 FDD-LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7 B8/B12/B17 |
サイズ | 157.5 x 74.7 x 7.6mm |
重さ | 173 g |
その他 | NFC Quick Charge 4+ 20W急速ワイヤレス充電 GLONASS, BDS, GALILEO, QZSS |
端末レビュー
ディスプレイは6.39 インチの2K画面 (2340x 1080ピクセル)。アスペクト比 19.5:9 の有機EL(AMOLED)画面を採用。
前モデルの6.21インチから少しだけサイズアップし、画面占有率90.7%、M字ノッチスクリーンから水滴型ノッチ画面に変更となりました。
ボディは光によって変化するホログラフィックカラーを採用。最近の中華スマホでは人気のキラキラボディですが、日本でも人気があるのでしょうか?ちなみに防水・防滴には未対応です。
画面は第六世代のGorilla Glassコーティングで保護されています。ボディ背面が透明なスケルトン版モデル(Xiaomi Mi 9 Explore)も発売されます▼
インターフェイスはUSB-Cを採用。3.5mmステレオジャックは廃止しており、USB-C→3.5mmジャックの変換アダプタが同胞されます。
目だった機能としては、独立したAIボタンを搭載しており、ビデオやナビゲーションをワンクリック起動する事が可能です。
このボタンはカスタマイズする事もできるようです。SiriやOk Googleのような 音声アシスタント機能 “Wang Yuan”も付いているようです。
基本的に中国語だと思いますので、グローバル版でも日本語や英語での利用は不明です。
指紋認証は画面内に光学式指紋認識モジュールを組み込んでおり、インディスプレイ指紋認証へと進化しました。
内部スペック
SoCにはクアルコムの新型高性能チップセット「Snapdragon 855」を搭載しています。スナドラ855は、GPUに独自コアの「Adreno 640」を採用しており、従来の845と比べゲーム性能が20%向上しました。また7nmプロセスとなったことで、演算性能が45%、AI性能が3倍向上しており、Antutuベンチマーク スコアは、約34万と言われています。他社の7nmフラッグシップ SoC(Kirin 980、Apple A12 Bionic)と比較しても、最高のパフォーマンスを発揮します。現在最高クラスのチップセットです。
メモリオプションは、(RAM / ROM)6GB / 128GB、8GB / 128GB 、12GB / 256GBの3つのバリエーションが用意されています。
バッテリー
バッテリー容量は3,300mAh。世界初の20Wワイヤレスフラッシュ充電を採用しています。また有線充電は27Wの急速充電を実現しています。フル充電までの時間は、20Wワイヤレスで90分、有線充電で60分。
カメラ
カメラ構成は、メイン4,800万画素(F1.75)のソニーIMX586、広角カメラ1,600万画素のソニーIMX481、2倍望遠カメラ1,200万画素のSamsung S5K3M5 のトリプルレンズ仕様。
- メイン:48Mp 1/2インチSony IMX586クワッドセンサー、0.8µmピクセル、f / 1.75- アパーチャレンズ、焦点距離26mm相当
- 望遠:12Mp 1 / 3.4インチSamsung S5K3M5センサー、1.0µmピクセル、f / 2.2絞りレンズ、焦点距離50mm
- 超広角+マクロ:16Mp 1/3インチソニーIMX481センサー、f / 2.2絞りレンズ、焦点距離17mm相当、FOV 117°広角、4cmマクロ
搭載しているソニーの積層型CMOSセンサー「IMX586」は、リリース予定の Xperia XZ4にも搭載されるとされている最新のフラッグシップ・イメージセンサーです。1/2インチ4800万画素という超高解像の積層型CMOSセンサーで、スマートホンが苦手な望遠域・ズームを画素数で補う事ができてしまいます。
1/2インチに4800万もの画素が並ぶ 0.8μm画素ピッチなのでデジタルズームを掛けても被写体がクッキリ写ります。また写真解像度は 8,000 × 6,000ピクセル、4K 90fps、フルHD 240fpsの動画も撮影可能です。
オートフォーカスシステムは、PDAF、レーザー、およびコントラスト検出を組み合わせて算出しています。
マクロ撮影時▼
暗所撮影時は、画素ピッチ1.6μm相当で1200万画素のセンサーとして機能し、ローライト下での撮影も得意としています。
「月撮影モード(ムーンモード)」を使う事で、月の表面の模様もクッキリ映し出すことが可能です。
フロントカメラは、20.0MPのシングルカメラになっています。太陽の下での撮影や低照度光での自撮りも美しく撮影する事が可能です。また、AI背景ぼかしとAI美容アルゴリズムを搭載しており、セルフィー特化型のインカメラとなっています。
対応バンド / SIM
Mi 9はDSDS(デュアルSIM / デュアルスタンバイ)に対応しており、SIMカード2枚挿しでの運用が可能です。「Snapdragon 855」は、X50モデムと組み合わせることで「5G」に対応する初の商用SoCですが、Mi 9では5G帯には対応していません。
ドコモ:プラチナバンド4G帯のBand19に未対応ですが、主力バンドのB1及びB3に対応してますので都市部での使用に問題はありません。LTEプラチナバンド、3G帯のプラスエリア(B6)には対応していないので山間部や地方ではつながり難い事が予想されます。
SoftBank:バンド(LTEバンド1,3,8 / WCDMAバンド1,8)にも対応していますので、日本国内での使用は問題はありません。
AU:LTEのプラチナバンドB18(26)に対応していないので、 VoLTE SIM、通話に3G帯(EVDO BC0) を使用する非VoLTE SIMともに利用できません。
3G: WCDMA
B1/B2/B4/B5/B8
TD-SCDMA
B34/B39
4G: TD-LTE
B34/B38/B39/B40/B41
FDD-LTE
B1/B2/B3/B4/B5/B7
B8/B12/B17
まとめ / 価格 / 発売日
Snapdragon 855は、今後リリース予定の 「Xperia XZ4」「Samsung Galaxy S10」「Lenovo Z5 Pro GT855 Edition」にも搭載が予定されていますが、Mi 9が初搭載のスマートホンとして発売されます。
発売日は、中国国内で2月26日。MI 9の標準価格は、メモリ6GB+ストレージ128GBモデルが2,999人民元(約5万円)、8GB+1286GBモデルが3,299人民元(約5万5,000円)。背面スケルトンモデルのExplorerは、12GB+256GBは3,999人民元(約6万7,000円)。
48MPの高精細カメラとスナドラ855を積んでいるにも関わらず、このシリーズは相変わらず低価格に抑えています。ドコモのプラチナバンドや防水・防滴に未対応な点だけが残念ですが、追随する他のメーカーは8万円を超えてくるスペックです。
美しい写真を撮影したい!サクサクとゲームで遊びたい!という人にはお勧めの端末に仕上がっていると思います。
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タカシ
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