手首と机、キーボードの位置関係って結構繊細な調整が必要ですよね。ここが落ち着くと、手首に負担が掛からず楽になり、作業効率も変わってきます。
私もピタッと合っている事が少なく、違和感を感じながら仕事をしている方が多いです。イスの高さを調整したり、パームレストも色々と買ってみました。
パームレスト付きのキーボードも使ってみた事はあるのですが、パームレスト部がPUレザーやプラスチック製で、そこが最初に汚れたりボロボロになる事が多いので、パームレスト付きキーボードは選択肢にありません。
ある程度自分に合うパームレストを見つけても、もっと合うパームレストがあるんじゃないか?と探し続けるのが癖になっています。
最近、随分前に買った木製のパームレストを引っ張り出して使っていたのですが、やはりダメなところが気になります。
そこで木製なので、自分に合うように削って改造してみる事にしました。
パームレストについて
パームレストはリストレストとも呼ばれ、キーボードの高さが合わずに手首に負担が掛かる事を解消するアイテムです。
私の場合は、パームレストが無いとキーボードが打ち難いだけではなく、机の角が腕に当たって長時間仕事をしていると痛くなります。
そこで最近使っているのがウオールナット(黒胡桃)材のパームレスト▼
このパームレストは、以前使っていたテンキー付きのフルサイズキーボード用に買ったので、今使っているテンキーレスのキーボードには長い。そこでジグソーで切って使っています。ウオールナットは硬い材なので、自分でカットできるか心配でしたが、あっさり切れました。
ウォールナットのパームレスト
愛用しているキーボードは、Razer BlackWidow Lite▼
タクタイルタイプのオレンジ軸のゲーミングキーボードで、押し込むと「コクッ」という感覚が気持ちよく打鍵音・鍵打感ともに気に入っています。
レビュー記事:Razer BlackWidow Lite
キーボードの脚を立てた時の手前側の高さは約 1.4センチ▼
パームレストの一番高い部分は 約 1.8センチ。ゴム足を含むと2センチくらいになります▼最初は、パームレストの方が高い事にも違和感がありましたが、これは慣れました。
パームレストの裏のゴム足は、何度も買い替えて現在 3代目。未だに百均やホームセンターで、薄くて剥がれないゴム足を探し中です。
パームレストの長さは約36.6センチ。何も考えずに現物合わせでカットしました▼
プチ改造
このパームレストの高さや形は意外と気に入っていたのですが、角が鋭利で肌触りもいまいちでした。
木目に沿って横向きになぞるとすべすべですが、木目に逆らって動くとザラザラします。
パームレスト表面は、手前に向けて傾斜がありますが、この傾斜も少し急にしました▼
角を丸める前の写真はありませんが、これくらい角ばっていました▼
磨き・削り作業
パームレストの角丸めと傾斜は、ダイソーのハンドサンダーで微調整しながらガリガリ削って角度を付けました。次にすべすべに磨きまくります。
【使用した材料】
- 研磨スポンジ(紙やすりブロック)#240
- 耐水ペーパー 紙ヤスリ #2000
- 蜜蝋ワックス
研磨スポンジで削って、細かい耐水ペーパーで水研ぎして仕上げます▼
磨いただけで艶がでます▼
さらに蜜蝋ワックスを2回塗り込んで、艶出し撥水加工を施します▼
蜜蝋がある程度染み込んで馴染んだら、ウェス(布)で磨け磨けっ!
とりあえず完成!
角を取って肌触りを良くしただけです。大差が無さそうですが、サラサラに滑るので移動がスムースです。そして大理石なみに滑らかで気持ち良い♪
考え事をしている時、無意識にスベスベしている事もあります。
施工前はザラ付きがあって、引っ掛かる部分に手垢が溜まったりしました。角度も少し深くしたのですが、これはあまり体感できていません。
ノートパソコンにも使ってもいい感じ▼
その後も仕事中に気になった場所を見つけると、その夜に晩酌しながら削って磨いています。
また時間を見つけて、徹底的に角度も改良してみたいですね。
蜜蝋ワックス仕上げの魔力
購入した時も最初から艶があったのですが、ステイン加工やニスは塗ってなかったようです。たぶん削り出して磨いただけですね。
今回仕上げに使った「蜜蝋ワックス」は、私には必須のアイテムです。エクステリアではキシラデコール仕上げもしますが、それ以外の木工DIYでは蜜蝋ワックスを塗っています。最近も、簡単DIYが流行っているラブリコ(2×4材を使ったアジャスター)と、すのこを使って簡単なパーティションを作りました。
パームレストに摩擦が少なくスベスベに仕上がったのは、蜜蝋ワックスの効果も高いと思います。
ミツバチが巣を作る材料として、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウ。ハチミツを採取後の残った物質を加工して作ります。
木の素材を活かして木目が活きる自然な色で仕上がります。
素材を強くして木を守り、あらゆる耐性を木材に与える事が知られています。
汚れ防止、抗菌、カビの抑制、ダニ忌避、撥水効果、防水効果、艶だし、木の腐食、割れ(ヒビ)、反り、痩せの防止、静電気カットなど
ちなみに私が蜜蝋ワックスにハマり出したきっかけは、昔購入したパイン材のチェスト。何と無垢のパイン材のまま届きました。
表面処理を忘れて送られて来たと思い、返品も考えました。しかし引き出しを開けてみると、メンソレータムくらいの小さい蜜蝋ワックスが付属していました。自分で塗れという事のようですね。
塗り上げると味のある自分好みの家具に生まれ変わりました▼
それに味を占めて、ちゃぶ台や大きなダイニングセットなど、ニスを塗っていない無垢材の家具を購入するようになりました。
我が家では、大掃除の時は家具や柱、棚、キッチンカウンターなど、蜜蝋ワックスを結構使います。仕上げ材というより洗剤や磨き粉感覚で使っています。
しかし蜜蝋ワックスは、意外と高価なので日常使いするのは厳しい。しかしケチらず使いたいので、大量に入っていて安い業務用のような製品を探しまくりました。
そして見つけたのが「モリエン」というペンキ屋さんの蜜蝋ワックス。オール天然素材なので、赤ちゃんの積み木や木馬なんかに使っても大丈夫なようです。
3,600 円前後で500グラムがタッパーウェアに入って送ってきます。もう10年以上前から2回リピ買いして使いまくっています。
まとめ・価格
ホームセンターでウォールナット材をカットしてもらえば、安価に自作する事も可能です。でも最近では、ウッドのパームレストも安く、千円台から買えます。市販のものを買って自分で改造した方が手っ取り早いと思います。
長時間のオンライン授業やゲーム、テレワークは、腕や手首に負担が大きく疲れますね。固い系のパームレスト派の方は、ウッドパームレストを改造して使ってみては如何でしょう。木なので加工が自由自在で、育てていると愛着も湧きます。
ただし販売されている木材製のパームレストは、サイズも形もまちまちなので良く選んで買うようにして下さいね。
タカシ
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